1. 介護うつ予防ナビTOP
  2. 老人性うつとは

介護うつとは
症状や対処法は? 介護する人に起こる「介護うつ」とは

日本の高齢化率は世界一とも言われ、2007年には高齢化率21%を上回る「超高齢化社会」 と呼ばれる状態になりました。そんな中、介護を必要とする要介護者の人口もまた増えています。 家族など身近な人に介護が必要になるのは、珍しいことではなくなりました。しかし、 介護する人の負担は大きく「介護うつ」と呼ばれる問題も大きくなってきています。 ここでは、介護うつとはどのようなものなのか、症状や対処法などについてお伝えします。

家族などの介護をする人に起こる「介護うつ」

日本では従来、年老いた親の面倒は子がみるものという慣習が続いてきました。 しかし、江戸時代の日本人の平均寿命が30~40歳ぐらいであったのに対し、 近年では男女ともに80歳を上回っています。医療技術の進歩などにより寿命が長くなった分、 介護が必要となる期間も長くなりました。少子高齢化や核家族化などの影響もあって、 介護を行う人の心身の負担はとても重いものとなっています。

厚生労働省の平成25年国民生活基礎調査によれば、同居人の介護をする人の69.4%が、 日常生活での悩みやストレスが「ある」と回答しています。そして、悩みやストレスの原因をみると、 「家族の病気や介護」が男性72.6%、女性78.3%と最も大きな割合を占めていることがわかります。
介護を行う人には、介護の負担やストレスが原因となってうつ病を発症する人も多く、 こうしたケースが「介護うつ」と呼ばれています。

介護うつの人に表れる主な症状

「介護うつ」というのは病気の名前ではなく、介護を原因として起こるうつ病のことを呼ぶものです。 このため介護うつの症状としては、以下のようなうつ病の症状が見られます。

  • 気分の落ち込み
  • 集中力や注意力の低下
  • 好きだったことに興味がなくなる
  • 不安、焦燥感、イライラ
  • だるい
  • 無気力
  • 寝つきが悪い、熟睡できない
  • 食欲がない、過食になる
  • 体重の低下

など

介護のストレスを感じていて、上記のような症状が続く場合は介護うつであると言えるでしょう。

介護うつの対処は難しい

一般的なうつ病は、仕事や人間関係のストレスなどが原因となるケースが多く、 この場合は原因となっている環境から離れるという対処法が取れますが、 介護うつのケースでは介護によるストレスが原因であっても介護をやめるわけには行かないという人が多いものです。
また、介護には休みがなく、終わりが見えないのも介護の大変なところです。 介護の負担を感じている人で、気分の落ち込みや無気力感などうつの症状が続く方は、 早めに心療内科や精神科など専門医を受診なさることをおすすめします。