受験のつらさが止まらないとき
受験勉強をすることは誰だってつらいもの。
しかし、つらくてつらくてたまらなくなってきたら、そのときは我慢してもいいことはありません。それは受験うつのはじまりかもしれません。
こんな気持ちになっていませんか?
受験生が感じる5つの気持ち
勉強しなければならないと焦りながら机に向かうものの、
やる気がさっぱりわかない
親や教師の前で語った目標のことを思い出して、
どこかに消えてしまいたくなる
友達が順調そうな話を聞いたときに、
置いて行かれたような孤独感や焦燥感を感じる
人がたくさんいる場所に足を運んだときに、引き返したい気分になる
こんな行動した覚えはありませんか?
受験生が不調を感じて起こす4つの行動
夜になっても眠れなくなってしまう、しかし昼間になると頻繁に眠気をもよおす
食欲が落ちて食事を抜くようになる、あるいは過剰に食べるようになってしまう
たいして動いたわけでもないのに、全身に疲れを感じて何度も立ち止まる
目に入ったことや耳に入ったことをすんなりと覚えられず、何度も聞き返す
自分が「受験うつ」と感じたときは
こうしたサインが見えてきたときは、受験うつがはじまっている可能性があります。こういったときに、「弱音を吐いている自分が悪い」なんて自分を責めてしまうと、事態はどんどん悪化しかねません。
漫画で分かる受験生編
ケーススタディー
CaseStudy 01 結果を出せない受験生の場合
高校3年生の現役受験生の男子
成績が低迷しているわけではなかったものの、最近の大卒者の就職戦線の厳しさのニュースを聞いているうちに、「一流大学に入れないと人生が終わってしまう」と考え、確実な学力アップに執着。
しかしすべてを一度にやろうとしてうまくいかず、自信を完全に喪失してうつを発症。
それでも「自分が弱い」と反省してばかりで、症状が進んで何も暗記できなくなって受験失敗。
CaseStudy 02 不安と焦りを抱える浪人生の場合
前年に希望大学合格に受験失敗した1浪生
あと少しのところで落ちてしまったというショックと、仲間に先を越されたという焦りからあわてて無理な勉強計画を立ててしまう。うまくいかない苛立ちからうつを発症。
周囲の浪人生がスムーズに学力を上げ、希望大学を射程圏内に収めた姿を見てさらに症状が悪化。
このようなケースは、最近全く珍しいものではありません。
いずれのケースでも、早期発見・早期治療をすることがうつ病が改善し、
受験への成功への最短コースとなります。
受験生の受験うつストレスチェック
簡単にできる、受験うつかどうかのチェックです。
以下の設問に「はい・いいえ」に二択でご回答ください。
普段の生活に関するチェック
Check01
夜になっても眠れなくなってしまう、
しかし昼間になると頻繁に眠気をもよおす
Check02
机にも座らず、一日中ぼっとしている。
Check03
食事をとらなくなった。逆に食事をとりすぎる。
Check04
夜眠らない。日中も寝ている。
Check05
いらいらしたり、怒りっぽい。落ち着きがなくなっている。
のろまになったように、鈍い。動作が緩慢となっている。
Check06
つかれた。だるい。やる気がないと、口にする。
Check07
自分には価値がない。自分はだめな人間だと口にする。
Check08
思考力、集中力が落ちている。勉強に打ち込めない。続けられない。
記憶力が落ちたといった感覚が毎日続く。
Check09
自分はいなくてもいい。受験などない世界に行きたい。
生きていても意味がない。死んだほうがいいと考える。
「はい」
の数が
個
「はい」の数が5つ以上、かつ症状が2週間以上続いている場合、
受験うつが進行している疑いがあります。
早急に受験うつの診察を受けることが望ましいでしょう。
