磁気刺激治療(TMS)とは

新たなうつ病治療として、副作用が少ない治療法として今期待が高まっているのが「磁気刺激治療(TMS)」です。磁気刺激治療(TMS)は、脳の中の「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)=DLPFC」に磁気で刺激を与え、さらに「扁桃体(へんとうたい)」に二次的な刺激を与えます。こうしたメカニズムで、脳の活動の回復を促すことでうつ病を改善する治療法です。

未成年の場合、抗うつ薬での治療は慎重に行うべきとされています。薬の副作用で受験勉強に支障をきたす恐れもありますので、体への負担が少ない磁気刺激治療(TMS)は受験生にとって最適な治療方法といえるでしょう。
12歳(中学生)以上から治療を受けられ、最短で1ヶ月半で治療が可能なことから、受験という大切な時期に集中的に治療を行えることもメリットです。

磁気刺激治療(TMS)の歴史

磁気刺激治療(TMS)のような方法はかなり前から需要がありましたが、効果的に脳に刺激を与える方法がありませんでした。しかし、海外の研究者の手によって1980年代に実用化され、すぐに各地に広まりました。1990年代に入るとうつ病の治療に応用する研究が繰り返され、大きな成果を出すに至りました。
日本においても徐々に広まりつつあります。

アメリカの実績

アメリカでは、未成年も含めて多数のうつ病患者の症状を大幅に改善してきた実績があります。現在までに、アメリカ各地の500近くの施設で、1万を超えるうつ病患者が磁気刺激治療(TMS)を受けてきました。投薬治療と異なり副作用のリスクがとても少ないことも評価されています。

受験生に最適な治療法である理由

磁気刺激治療(TMS)は、「DLPFC(背外側前頭前野)」に刺激を与えることで、脳の働きを活性化させます。「DLPFC(背外側前頭前野)」は下記に上げる3つの重要な脳機能を持ちます。

  • ワーキングメモ
  • 集中力
  • 記憶力

機能低下するとうつ症状がみられますが、機能回復させることで、上記を高めることができます。
つまり、うつ症状を改善するのと同時に、受験に必要な能力を高めることが可能なのです。
抗うつ薬などの薬の服用に見られる副作用がないため、受験生にとっては最適な治療法と言えるでしょう。

磁気刺激治療(TMS)
受験生への4つのメリット

短期間での治療が可能なため、勉強の再開が遅れない

学校や予備校に行きながら通院できる

薬の副作用を恐れる必要がほとんどない

うつの症状を改善するだけでなく、集中力や記憶力を高められる