うつ病をグラフで診断サポートできる唯一の検査
光トポグラフィー検査は、脳の血流量の変化パターンからうつ病がわかる検査です。身体的疾患の場合、血液検査やMRIなどの様々な検査を行い数値で診断をしています。一方、うつ病は長くにわたって問診のみで診断されてきました。しかし、脳の病気であるうつ病も、実は数値で診断することができることが研究の結果により近年明らかになってきました。光トポグラフィーが脳の状態を測定し、数値をグラフ化することでうつ病を診断できる現在唯一の方法なのです。心療内科や精神科のクリニックや病院等で光トポグラフィー検査が徐々に導入され、正確なうつ病の補助診断として、検査費用は保険適用で受けれらるようになりました。
最近では信憑性の高い検査として、評判があります。
光トポグラフィー検査とは
光トポグラフィー検査は、『光トポグラフィー装置』を使い脳活動に伴う大脳皮質の血中ヘモグロビン濃度変化を計測します。この装置は脳の状態を測定するための機器で、広告やマーケティングにも活用されている機械です。
光トポグラフィ技術は、微弱な近赤外光を用いて大脳皮質部分を計測し画像化する仕組みです。身体への負担が少ない計測技術です。様々な場面における脳の活動を簡単に「見える化」する技術なのです。検査では、身体に害のない近赤外光を使用して前頭葉の血流量の変化パターンをグラフ化されたデータとして測定します。血流量のパターンは、健常(異常なし)、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症で異なり、それぞれ典型パターンがあります。
ただし、検査結果は単独で用いるものではなく、あくまでも診断補助として利用するのです。うつ病にも特有の変化パターンがあり、前頭葉の全体的な血流量は低下すると言われています。この検査により数値化されたデータのため、客観的に自分がうつなのかが判断でき、信頼性が高い検査方法となります。
※光トポグラフィー検査はあくまでも医師による診断補助の検査であるため、適確な診断をするのには、十分な問診が必要とされます。
光トポグラフィー検査の
精神疾患への応用
光トポグラフィー波形(群平均、前頭部チャンネル領域の酸素化ヘモグロビン)
前頭部の賦活反応性の特徴
- 健常者… 賦活が大きい
- 大うつ病性障害… 賦活が小さい
- 双極性障害… 潜時が遅延
- 統合失調症… タイミングが不良
光トポグラフィー検査の
ポイント
うつ病を数値で診断できる唯一の方法
副作用がほとんどない
検査結果と問診を合わせ、適切で効果的な治療方針を提供できる
光トポグラフィー検査の
原理について
光トポグラフィー検査は、近赤外光が血液のヘモグロビン以外に大きな吸収体をもたない特徴を利用した近赤外線分光法(Near-Infrared Spectroscopy:NIRS)を利用する検査です。光トポグラフィー検査は、「光トポグラフィ装置」を使用することで、脳活動に伴う大脳皮質の血中ヘモグロビン濃度変化を計測します。
光トポグラフィー技術は、微弱で身体に害のない近赤外光を用いて前頭葉の血流量の変化パターンを測定しています。血流量のパターンはグラフ化され、「うつ病・双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、健常」の4つの曲型パターンがみられます。詳細に数値化されたグラフデータのため、客観的に自分がうつ病か判断することができ、正確な診断の確率が高まるため、問診と総合的に診断しますので、精度が高い診断と言えます。検査結果の見方や内容は、基本的に医師が説明してくれますので、何か不明なことがあれば遠慮せず聞いてみると良いです。
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健常者
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大うつ病性障害
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双極性障害
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統合失調症
※光トポグラフィー検査はあくまでも医師による診断補助の検査であるため、適確な診断をするのには、十分な問診が必要とされます。
このような方におすすめの検査です
最先端医療として注目される
日本発の技術
光トポグラフィ装置には、日立が切り開いてきた NIRS(近赤外線分光法)による脳機能イメージングの歴史があります。
1995年、日立の研究グループはNIRSによる脳機能のイメージング(光トポグラフィー)に世界で初めて成功しました。
画期的な技術・製品として国内・海外で多くの賞を受賞、世界的にも高く評価されています。