心療内科とは?
精神科とメンタルクリニックとの違い
「心療内科」「精神科」「メンタルクリニック」は『精神科的治療』が行われているクリニックであり、実質的には同じだと考えてよいです。大切なのは、うつ病を軽症化・寛解(かんかい)へ導くために、医師が本人に合った治療を提案し、実行できるかです。
心療内科
心療内科とは「心身症を扱う診療科」です。
心身症とは、ストレスや精神不調によって引き起こされる身体の不調のことです。
精神科
精神科とは「精神疾患を扱う診療科」です。
精神疾患とは、不安・抑うつ・不眠・苛立ち・幻覚など、様々な精神異常のことです。
しかし「精神科」という言い方は、世の中の偏見や誤解を招きやすい名称であったため、抵抗感を軽減するために「心療内科」と称しているクリニックが多いです。
メンタルクリニック
「メンタルクリニック」は、心療内科・神経科・精神科という心の分野を取り扱っているという総称ですので、診療科目ではありません。
また、当サイトでは、自分がうつ状態かどうかセルフチェックできるページがありますので、こちらもご参照ください。
うつ病とは?
心療内科・精神科の現状
現在、心療内科・精神科の医療施設が全国で約 14,088施設あります。(2017年 厚生労働省調査)「病院がたくさんあるので、そのなかでどこが自分に合っているのか分からない」「通院中だけど、治療が本当に合っているのか分からない」と疑問や不安を抱く方が世の中に多いです。
最近では、風邪で内科を受診するように、ストレスがたまり体や心の不調を感じて、心療内科や精神科を受診する方が増えています。
だからこそ、数多くあるクリニックはホームページなどを参考に、ご自身に合った診療や治療を行っているクリニックや病院を選ぶことが大切です。
受診するクリニックや病院によって、回復に差が出る可能性がありますので、慎重に検討しましょう。
また、うつ病が影響する身体や行動の変化については、下記の記事に詳細に書いてありますので、ぜひご覧ください。
うつ病に気づくには?~うつ病による影響と変化について~
こんな医師やクリニック・病院には要注意!
薬の説明をせずに処方し、必ず飲むように指示する
今あなたが診断されているうつ病または双極性障害(躁うつ病)という病気は、薬による治療が一般的である一方、いくつかの問題点が指摘されています。薬は効果が出るまでに長い時間がかかることが多く、精神的、身体的副作用も多く、治療効果がはっきりしない場合にはいくつもの薬を同時に飲まなければならないなど、患者の負担が問題視されるケースも少なくありません。
同じ効果の薬を大量に処方する
たとえば、抗不安剤(デパス、メイラックス)、SSRI(パキシル)、睡眠薬(ハルシオン、アモバン)など、同じ作用をもたらす薬を処方された場合、日中ずっと眠気やふらつきに襲われ、生活ができなくなるケースもあります。
予約が取りづらい、次の予約が数ヶ月後
次の予約まで、もしも何かあったときに、すぐに対応してもらえない可能性が高いです。
また治療途中で症状が変わったときに相談にのってもらえないおそれもあります。
初診編
(初めて受診した場合)
話をろくに聞かずに一方的に診断する
たとえ名医と呼ばれていても話を聞かない医師と信頼関係を築くのは困難であり、それは治療にも大きな影響をもたらします。
また、今の状況やこれまでの経緯を聞いてもらえないため、誤診のおそれもあります。
通院編
通院中の診察の際に、治療による変化などを尋ねない
人によっては、うつ病から躁うつ病など別の病状に変化することがあります。
通院中の途中経過も把握してもらうことが治療には大切です。
何年経っても投薬治療しかしない、治そうとする意志を感じない
今の状況やこれまでの経緯を聞いてもらえないため、誤診のおそれもあります。
投薬治療を継続的に行っていても、効果がなかなかみられない場合や、医師に相談しても投薬治療の継続しか提案されない場合は、セカンドオピニオンを検討したほうがよいでしょう。
重症度が高くても治そうとする姿勢が感じられない、諦められている
症状が悪化しないように薬を服用することと、うつの原因を探るための精神療法やカウンセリングを用いていくのも投薬と並ぶ大切な治療法です。
やたらと薬を増やしたり、薬をすぐに変えるクリニック
治療方針がしっかりした医師がいるクリニックを選択しましょう。
よいクリニック・病院を見つけるコツ
ホームページに医師の経歴が掲載されている
心療内科や精神科は検査機器など高額投資が不要なため、経験値の浅い医師がクリニック開院ということも多いです。
検査数・治療数など、実績のあるクリニックや病院を選ぶとよいでしょう。
ホームページを日々更新している
公式ホームページを随時更新しているクリニックは、管理体制も整っているため、きちんとした対応が期待できます。
また日々の情報発信の内容から、治療方針等が把握しやすいです。
口コミサイトや、信頼できる人からの紹介
治療方針や医師の人柄など、実際に通院している人の声を参考にすることはよいでしょう。実際に通院している人からの紹介でしたら、さらに安心です。