朝起きられないのはうつ病かも?原因や対処法、受診の目安を詳しく解説!


うつ病で朝起きられないのはなぜ?主な理由・メカニズム

脳機能の低下による意欲・気力の減退
うつ病では、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)のバランスが崩れることが影響していると考えられています。これらの物質は、気分、意欲、気力、活動性、興味、楽しみといった感情や行動をコントロールする上で非常に重要な役割を担っています。 神経伝達物質の働きが低下すると、脳の機能全体が低下し、特に活動を始めるための「意欲」や「気力」が著しく失われます。朝、目が覚めても「起き上がろう」「何かを始めよう」というエネルギーが湧いてこず、体が動かない、といった状態になります。これは、単に怠けているのではなく、脳の機能的な問題によって引き起こされている状態です。睡眠リズムの障害(概日リズムの変動)
人間の体内には、約24時間周期で活動と休息を切り替える「体内時計(概日リズム)」が備わっています。うつ病になると、この体内時計が乱れることが多くあります。 健康な人であれば、朝になると体内時計が「活動時間だ」と認識し、自然と覚醒に向かいますが、うつ病ではこのリズムが後ろ倒しになったり、不規則になったりすることがあります。その結果、朝になっても体が休息モードから抜け出せず、眠り続けたり、目が覚めても覚醒しきれずにぼーっとしてしまったりします。 また、うつ病では「早期覚醒」といって、本来起きる時間よりもかなり早く目が覚めてしまい、それ以降眠れなくなる症状もよく見られます。このような質の悪い睡眠が続くと、日中の倦怠感が強まり、結果的に朝起きるのがさらに困難になるという悪循環に陥ることもあります。倦怠感や疲労感の慢性化
うつ病の身体症状として非常に多いのが、強い倦怠感や疲労感です。十分な休息をとっても疲れが取れない、全身がだるくて重い、といった状態が慢性的に続きます。 この倦怠感は、脳機能の低下や睡眠障害とも関連していますが、身体そのものにエネルギーがないような感覚に近いものです。朝、目が覚めても、この全身の疲労感によって体を起こすこと自体が非常に大きな負担となり、起き上がることが困難になります。まるで、風邪などで高熱を出したときのような体の重さが、常に続いているような状態と言えるかもしれません。朝に症状が悪化する「日内変動」
うつ病の症状には「日内変動」が見られることが多くあります。これは、一日の中で症状の重さが変動する現象で、特にうつ病では「朝に症状が最も強く、午後から夕方にかけてやや軽くなる」というパターンが多く見られます。 朝、目が覚めた直後から、抑うつ気分、不安、倦怠感、思考力の低下といったうつ病の様々な症状が最も重く現れます。この症状のピークが朝にくるため、起き上がること、着替えること、食事をとることといった日常の基本的な行動すら非常に困難になります。午後になって症状が少し楽になると、多少は動けるようになることもありますが、朝のつらさによって活動を開始する時間自体が遅くなってしまうため、結果的に一日全体の活動量が低下します。不安や絶望感による精神的な負荷
うつ病は、強い抑うつ気分や不安、絶望感といった精神的な苦痛を伴います。特に朝は、これから始まる一日に対する不安や、「今日もまたつらい一日が始まるのか」という絶望感が強まりやすい時間帯です。 このような強い精神的な負荷があると、「起き上がって活動する」という行動そのものが、耐えがたい苦痛や恐怖を伴うように感じられます。布団の中にいることだけが、つかの間の安心を得られる場所のように思え、外の世界に出ること、誰かと会うこと、何かをすることへの強い抵抗感が生まれます。この精神的な葛藤も、「朝起きられない」という症状をさらに悪化させる要因となります。朝起きられない状態がうつ病のサインである可能性

単なる「甘え」や「怠け」ではない理由
「朝起きられない」という症状は、周囲から「甘え」「怠け」「気合が足りない」と見なされがちです。本人も「自分がだらしないからだ」「もっと頑張らなければ」と自分を責めてしまうことがよくあります。しかし、うつ病による朝起きられない症状は、本人の意思や努力だけではどうにもならない、病気によるものです。 脳機能の低下、睡眠リズムの乱れ、慢性的な倦怠感、朝に重くなる症状、そして強い精神的な苦痛。これらは全て、うつ病という病気によって引き起こされる身体的・精神的な変化です。意志の力で乗り越えられるようなものではなく、適切な休息や治療が必要な状態なのです。この点を理解することが、回復への第一歩となります。自分を責めず、病気である可能性を考えてみることが大切です。うつ病の他の代表的な症状
朝起きられない症状に加え、以下のような症状が複数見られる場合は、うつ病の可能性がより高まります。これらの症状が2週間以上続き、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関への相談を検討してください。 うつ病の代表的な症状を以下にまとめます。症状 | 具体的な現れ方・感じ方 |
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抑うつ気分、悲壮感 | 気分がひどく落ち込む、悲しい、ゆううつな気持ちが続く。何をしていても晴れない。 |
興味・関心の喪失 | 以前は楽しめていたこと(趣味、仕事、人との交流など)に対して、全く興味が持てなくなる、楽しさを感じなくなる。 |
食欲不振や体重減少 | 食欲がなくなり、食事量が減る。結果として体重が減少する。(逆に、過食になる場合や体重が増加する場合もあります) |
睡眠障害 | 眠りに入りにくい(入眠困難)、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、朝早く目が覚めて眠れない(早期覚醒)、寝すぎる(過眠)など。 |
疲労感、気力の低下 | 体がだるくて重い、何もする気が起きない。少し動くだけでひどく疲れる。 |
集中力・思考力の低下 | 物事に集中できない、注意散漫になる。考えがまとまらない、決断ができない。頭の働きが鈍くなったように感じる。 |
焦燥感、イライラ | 落ち着きがない、ソワソワする。些細なことでイライラしたり、怒りっぽくなったりする。 |
無価値観、罪悪感 | 自分には価値がないと感じる。過去の出来事に対して自分をひどく責める。 |
体の不調 | 頭痛、肩こり、めまい、吐き気、胃の不快感、便秘・下痢など、様々な身体的な不調が現れることがある。 |
希死念慮 | 「いなくなってしまいたい」「死んで楽になりたい」など、死を考えるようになる。 |
抑うつ気分、悲壮感
うつ病の中核的な症状です。落ち込み、悲しみ、憂鬱といった気分が、特定の出来事とは無関係に、または出来事に見合わないほど強く長く続きます。「一日中気分が沈んでいる」「何をしていても楽しくない」と感じることが多いです。興味・関心の喪失
これまで好きだったこと、楽しかったこと、仕事、人間関係など、あらゆることに対する興味や関心が失われます。何を見ても、聞いても、やっても、心から楽しい、面白いと感じられなくなり、無気力になります。食欲不振や体重減少
食欲がなくなり、食事をとることがおっくうになります。食べても味を感じなかったり、すぐに満腹になったりします。これにより体重が減少することが多いですが、ストレスからくる過食で体重が増加するタイプのうつ病もあります。集中力・思考力の低下
物事に集中し続けることが難しくなり、仕事や勉強の効率が著しく低下します。考えがまとまらず、簡単な計算や作業もミスが増えたり、時間がかかったりします。決断することが困難になり、買い物で何を買うか、何を着るかといった些細なことでも悩んでしまいます。希死念慮
「生きていても仕方がない」「死んでしまいたい」といった考えが浮かぶようになります。うつ病が重症化すると現れやすい、非常に危険なサインです。このような考えが頭を離れない場合は、一刻も早く専門家(精神科医、心療内科医、精神保健福祉士など)や信頼できる人(家族、友人など)、または相談窓口に助けを求める必要があります。診断書の即日発行は新宿心療内科よりそいメンタルクリニックへご相談を
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うつ病以外で朝起きられない原因となる病気

起立性調節障害
特に思春期の子どもや若い世代に多く見られる自律神経の病気です。寝ている状態から起き上がるときに、自律神経のバランスが崩れて血圧が低下し、脳への血流が一時的に不足することで、めまい、立ちくらみ、吐き気、頭痛、そして「朝起きられない」といった症状が現れます。午前中に症状が強く、午後になると比較的元気になるという特徴があります。起立性調節障害の方にとって最大の難関は早朝起床時です。自律神経のバランス障害による血圧調節不全が原因で、起床時にゆっくりした動作が必要です。目覚ましだけでは起床できないことが多いです。(odod.or.jpより)このように、病気による体のメカニズムが朝のつらさに関わっています。
睡眠障害(不眠症、過眠症など)
睡眠そのものに問題がある病気も、朝起きられない原因となります。- 不眠症: 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまうなど、様々な不眠症状によって睡眠の質や量が低下し、日中の強い眠気や倦怠感につながり、結果的に朝起きるのがつらくなることがあります。うつ病に伴って不眠症を発症することも多いです。
- 過眠症: 夜に十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に強い眠気を感じ、覚醒を維持することが難しい病気です。ナルコレプシーや特発性過眠症などがあり、朝もなかなか目が覚めず、起き上がることが困難になることがあります。
- 概日リズム睡眠・覚醒障害: 体内時計の異常によって、睡眠・覚醒のタイミングが社会的な要求とずれてしまう病気です。非24時間型睡眠・覚醒リズム障害や睡眠相後退症候群などがあり、夜寝る時間が遅くなり、朝起きる時間が極端に遅くなるタイプ(睡眠相後退症候群)は、「朝起きられない」という形で現れます。
適応障害
特定のストレス(学校、職場、人間関係など)にうまく対処できず、心身に様々な症状が現れる病気です。抑うつ気分、不安、不眠、イライラといった症状とともに、強い倦怠感や無気力が現れ、「朝起きられない」状態になることがあります。ストレスの原因がなくなると症状が改善するのが特徴ですが、ストレス因から離れることが難しい場合や、症状が長引く場合は、うつ病に移行することもあります。身体疾患の可能性
心や睡眠の問題だけでなく、体の病気が原因で朝起きられないことがあります。- 甲状腺機能低下症: 甲状腺ホルモンの分泌が低下することで、全身の代謝が悪くなり、強い疲労感、倦怠感、むくみ、寒がり、体重増加、そして朝起きられないといった症状が現れることがあります。
- 慢性疲労症候群: 十分な休息をとっても改善しない強い疲労感が6ヶ月以上続き、日常生活に著しい支障をきたす病気です。朝起きられない、寝ても疲れが取れない、などの症状が見られます。
- 貧血: 体内の酸素を運ぶヘモグロビンが不足することで、全身に酸素が十分に行き渡らず、疲労感、息切れ、めまいとともに、朝起きるのがつらいといった症状が出ることがあります。
- その他: 糖尿病、心疾患、腎疾患、関節リウマチなどの慢性疾患、感染症の後遺症なども、強い倦怠感を引き起こし、朝起きられない原因となることがあります。
うつ病で朝起きられない時の具体的な対策・対処法

休息と休養を最優先にする
うつ病の症状である朝起きられない、強い倦怠感は、体と心が「休んでほしい」とサインを出している状態です。無理に起き上がろうとしたり、活動しようとしたりすると、かえって症状が悪化したり、回復が遅れたりすることがあります。 つらい時は、まず休息と休養を最優先に考えましょう。仕事や学校を休むことも、回復のためには必要な選択肢です。罪悪感を感じるかもしれませんが、病気を治すための大切なステップだと割り切ることが重要です。心身が十分に休まることで、少しずつエネルギーが回復してくる可能性があります。生活リズムを整える工夫
乱れてしまった体内時計や睡眠リズムを整えることは、朝起きられない状態の改善に繋がります。無理のない範囲で、少しずつでも生活リズムを意識してみましょう。朝日を浴びる習慣をつける
人間の体内時計は、朝の光を浴びることでリセットされる仕組みになっています。目が覚めたら、カーテンを開けて自然光を浴びるように心がけましょう。つらい場合は、無理に起き上がって窓辺に行く必要はありません。布団の中で横になったままでも、窓の外を見るだけでも効果があります。雨の日や曇りの日は、部屋の電気を明るくするだけでも多少の効果が期待できます。太陽光を活用した覚醒促進が推奨されています。(odod.or.jpより)このように、朝の光を浴びることは、体内時計を整え、覚醒を促す効果が期待できるため有効な方法です。
就寝・起床時間を固定する
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるように努めることで、体内時計が安定しやすくなります。休日も平日と同じ時間に起きるのが理想ですが、最初は難しければ、平日より1〜2時間程度のずれに留めるように意識するだけでも効果があります。つらい日は無理せず休むことも大切ですが、可能な範囲で一定のリズムを保とうとすることが重要です。軽い運動を取り入れる効果
体調が許すようであれば、日中に軽い運動を取り入れることも有効です。運動は気分転換になり、睡眠の質を高める効果も期待できます。激しい運動をする必要はありません。近所を散歩する、ストレッチをする、軽い筋トレをするといった、無理なく続けられるものを選びましょう。運動することで適度な疲労感が生まれ、夜ぐっすり眠れるようになれば、朝の目覚めも少しずつ改善される可能性があります。ただし、体調が非常に悪い時は無理せず休みましょう。無理せずできる小さな目標設定
うつ病によって意欲や気力が低下していると、大きな目標を設定しても達成できずに自己肯定感がさらに下がってしまうことがあります。朝起きられない状態の時は、まずは「今日はカーテンを開けてみる」「顔を洗ってみる」「水分をとってみる」といった、ごく小さな、一つか二つの目標を設定してみましょう。 そして、それが達成できたら自分を褒めてあげることが大切です。小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自信を取り戻し、「もう少しだけならできるかもしれない」という気持ちが生まれてくる可能性があります。周囲の理解とサポートを得る方法
うつ病による朝起きられない症状は、周囲に理解されにくいことがあります。家族や友人など、身近な人に正直な気持ちや症状を伝えることで、誤解を防ぎ、必要なサポートを得やすくなります。病気のことを説明する際には、「怠けているのではなく、脳の機能が低下しているため意欲が湧かない」「体が重くて動かせない」といった、病気のメカニズムに触れると理解が得やすいかもしれません。 また、職場や学校に対しても、病状や必要な配慮(始業時間の調整、休息の許可など)について相談することも検討しましょう。産業医やスクールカウンセラーといった専門家を介して話を進めることも可能です。一人で抱え込まず、周囲に助けを求める勇気を持つことが回復に繋がります。専門家による治療(薬物療法、精神療法など)
うつ病と診断された場合は、専門家による適切な治療を受けることが最も重要です。治療には主に以下のようなものがあります。- 薬物療法: 抗うつ薬を中心に、症状に合わせて睡眠薬や抗不安薬などが処方されることがあります。抗うつ薬は脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、抑うつ気分や意欲の低下といった症状を改善する効果が期待できます。効果が現れるまでには時間がかかることが多く、医師の指示通りに継続して服用することが大切です。副作用が出ることもありますが、医師と相談しながら調整できます。
- 精神療法(心理療法): 認知行動療法や対人関係療法などが代表的です。自分の考え方や行動パターンを見直したり、人間関係のストレスに対処する方法を学んだりすることで、うつ病からの回復を目指します。薬物療法と組み合わせて行われることが多いです。
- 休息・休養: 前述した通り、十分な休息は治療の基本です。
- 環境調整: ストレスの原因となっている環境から一時的に離れる、仕事や学校の負担を軽減するといった調整も治療の一環となります。
こんな時は医療機関(精神科・心療内科)へ相談を

症状が2週間以上続く場合
朝起きられないつらさが、単なる寝不足や一時的な疲れではなく、2週間以上継続している場合は、注意が必要です。うつ病をはじめとする心身の病気は、時間の経過とともに自然に良くなることもありますが、適切な治療が必要な状態である可能性も高まります。早期に相談することで、病気の悪化を防ぎ、早期回復に繋がる可能性が高まります。日常生活に支障が出ている場合
朝起きられないことで、仕事や学校に行けない、家事ができない、人と会うのを避けるようになるなど、日常生活に具体的な支障が出ている場合も、病気のサインかもしれません。症状によって社会生活が困難になっているということは、それだけ症状が重い、あるいは病気の影響が大きいことを意味します。専門家のサポートが必要な段階と言えます。自分で対処するのが難しいと感じる場合
休息をとっても改善しない、生活リズムを整えようとしても上手くいかない、周囲に相談できない、どうしていいか分からず困っているといった場合も、専門家への相談をためらう必要はありません。「このつらさは病気かもしれない」「どうにかしたいけど、自分では限界だ」と感じたら、それは医療機関を受診する十分な理由になります。 精神科や心療内科の受診に抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、これらの科は心や体の不調を専門に診る場所です。つらい症状の原因を探り、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。勇気を出して一歩踏み出すことが、つらい状態から抜け出すきっかけになります。こんな時は相談を! | 具体的な状況例 |
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朝起きられないつらさが長く続いている | 2週間以上、毎日またはほとんど毎日、朝起きるのが非常につらい。 |
日常生活に具体的な影響が出ている | 仕事や学校を休みがちになった。遅刻が増えた。家事が全くできない。友人からの誘いを断り続けるようになった。 |
朝起きられない以外の症状も複数ある | 強い落ち込み、何をしても楽しくない、体がだるい、食欲がない、眠れない、将来に希望が持てない、など。 |
自分でどうにかしようとしても改善しない | 早く寝てみた、休日寝だめをしてみた、気分転換を試みたが効果がなかった。 |
「自分はうつ病かもしれない」「病気かも」と感じる | 自分のつらさが、単なる怠けや気合の問題ではない、病気によるものではないかと感じる。 |
「このままではダメだ」「助けてほしい」と感じる | 自分一人でこの状況を乗り越えるのは難しい、誰かに助けを求たいと感じる。 |
精神科と心療内科の違い
どちらを受診すれば良いか迷う人もいるかもしれません。- 精神科: 気分障害(うつ病、双極性障害)、統合失調症、不安障害、発達障害、認知症など、主に心の病気を専門に診ます。薬物療法や精神療法を中心に治療を行います。
- 心療内科: ストレスなどが原因で体に症状が出ている病気(心身症)を専門に診ます。過敏性腸症候群、胃潰瘍、高血圧、喘息などが、ストレスによって悪化する場合などです。心の病気も診ることが多く、うつ病の診療も行います。
よくある質問

うつ病で朝起きられないのはなぜですか?
うつ病で朝起きられないのは、単なる怠けではなく、病気による脳機能の低下、体内時計の乱れ、強い倦怠感、そして朝に症状が重くなる「日内変動」などが複合的に影響しているためです。意欲や気力が著しく失われ、体が鉛のように重く感じられ、起き上がることが困難になります。目が覚めるけど起きれないのはうつ病ですか?
目が覚めているのに、体は動かせず起き上がれない状態は、うつ病のサインである可能性があります。特に、強い倦怠感や無気力、これから始まる一日に対する不安や絶望感が伴っている場合は、うつ病の可能性を疑ってみることが大切です。ただし、起立性調節障害や睡眠慣性(寝覚めが悪く、ぼーっとしてしまう状態)など、うつ病以外の原因も考えられるため、症状が続く場合は医療機関への相談をお勧めします。朝、やる気が出ないのはうつ病ですか?
朝にやる気が出ない、意欲が湧かないという症状は、うつ病の代表的なサインの一つです。うつ病では脳の働きが低下し、活動を始めるためのエネルギーや意欲が失われます。朝だけでなく一日中やる気が出ない、以前楽しめていたことに関心が持てなくなった、といった他の症状も伴う場合は、うつ病の可能性が高まります。朝起きられない原因となる病気は何ですか?
朝起きられない原因となる病気は、うつ病の他に、起立性調節障害、不眠症や過眠症といった様々な睡眠障害、適応障害、そして甲状腺機能低下症や慢性疲労症候群、貧血などの身体疾患が考えられます。これらの病気はそれぞれ症状や治療法が異なるため、朝起きられない症状が続く場合は、自己判断せず医療機関を受診して正確な診断を受けることが重要です。まとめ

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