ギャンブル依存症の症状とサイン|自分や家族の異変に気づくには

「もしかしたら自分は…」「家族のギャンブルが心配…」そう感じている方もいるかもしれません。
ギャンブル依存症は、適切な治療やサポートを受けることで回復が可能な病気です。
しかし、そのサインを見逃したり、症状を正しく理解していなかったりすると、問題が深刻化するリスクが高まります。
この記事では、ギャンブル依存症の主な症状やサイン、診断基準、進行による変化、なりやすい人の特徴、そして回復への道筋について詳しく解説します。
ご自身や大切な方がギャンブル依存症かもしれないと感じている方は、ぜひ参考にしてください。

ギャンブル依存症とは?その定義と特徴

ギャンブル依存症(正式名称:ギャンブル障害)は、ギャンブルをしたいという衝動を抑えられなくなり、その結果、自分や周囲の生活に重大な問題を引き起こしてしまう精神疾患の一つです。
これは個人の意思の弱さや道徳的な問題ではなく、脳の機能や報酬系に影響が及ぶことで生じる病気として認識されています。

主な特徴として、勝敗にかかわらずギャンブルを繰り返すこと、ギャンブルのために借金をしたり嘘をついたりすること、ギャンブルによって人間関係や仕事を失うことなどが挙げられます。
多くの場合、問題は進行性であり、時間の経過とともに症状が悪化する傾向があります。
かつては「病的賭博」と呼ばれていましたが、現在では依存症の一つとして、アルコールや薬物依存症と同様に専門的な治療が必要な状態と考えられています。

病気であるという認識を持つことが、回復への第一歩となります。
自分自身や家族の状況を客観的に把握するために、どのような症状が現れるのかを知ることが重要です。

ギャンブル依存症に見られる主な症状・サイン

ギャンブル依存症の症状は多岐にわたりますが、中心となるのは「ギャンブルをコントロールできない」という状態です。
ここでは、具体的な症状やサインについて、国際的な診断基準も参考にしながら詳しく見ていきましょう。

DSM-5による診断基準と具体的な症状

精神疾患の診断に用いられる「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版(DSM-5)」では、ギャンブル障害の診断基準が定められています。
以下の10項目のうち、過去12ヶ月間に4つ以上が当てはまる場合に診断される可能性があります。
これらの項目は、ギャンブル依存症の代表的な症状やサインを示しています。

ギャンブルへの強い囚われ・没頭

常にギャンブルのことばかり考えてしまう状態です。
次にいつ、どこで、どうやってギャンブルをするか、どうすれば勝てるか、負けた分を取り戻すにはどうしたらいいかなど、思考の大部分がギャンブルに占められます。
仕事中や家族との団らん中であっても、心ここにあらずといった状態になり、現実生活に集中することが難しくなります。
過去のギャンブルの場面を詳細に思い出したり、未来のギャンブルを綿密に計画したりすることに多くの時間を費やします。

同じ興奮を得るための賭け金増加

初めてギャンブルをした時には小さな金額でも楽しめていたのに、同じレベルの興奮や快感を得るためには、より大きな金額を賭ける必要が生じます。
これは耐性が形成された状態であり、リスクの高いギャンブルや高額の賭けでなければ満足できなくなります。
結果として、急速に借金が増加したり、大きな経済的損失を被るリスクが高まります。

ギャンブルをコントロールできない・やめられない

「今日限りでやめよう」「今週はもうやらないでおこう」と心に誓っても、いざギャンブルの場に近づいたり、少し時間があくと、その決意が簡単に崩れてしまいます。
一度始めてしまうと、事前に決めていた金額や時間を守ることができず、止めようと思っても止まらないという状態が続きます。
自分の行動を制御する力が失われていることが、この病気の中核的な問題です。

中止・減らそうとした際のイライラ・落ち着かなさ(離脱症状)

ギャンブルをする機会がない時や、ギャンブルの量を減らそうとすると、強いイライラ感や落ち着かない気分、不安、不眠といった身体的・精神的な不快な症状が現れることがあります。
これは、ギャンブルから離れることで生じる一種の離脱症状と考えられ、これらの不快感を避けるために、再びギャンブルに手を出してしまうことがあります。

負けを取り戻そうとする追いかけ行為

ギャンブルで負けた際に、「この負けは次で取り返せる」と考え、さらにお金を賭けて負けを取り戻そうとする行動(追いかけ行為)を繰り返します。
多くの場合、負けが負けを呼び、さらに深みにはまっていく悪循環に陥ります。
冷静な判断力を失い、「負けているからこそ、もっと賭けなければならない」という強い衝動に突き動かされます。

借金隠しや嘘をつく

ギャンブルに使ったお金や作った借金を隠すために、家族や友人、職場の同僚に対して嘘をつくようになります。
「何に使ったの?」「どこに行ってたの?」といった問いに対して、事実と異なる説明をしたり、話をはぐらかしたりします。
これは問題を隠蔽し、ギャンブルを続けるための行動ですが、結果的に周囲からの信頼を失うことにつながります。

人間関係や仕事を危険にさらす

ギャンブルのために、家族との約束を破る、仕事や学校を休む、友人からの連絡を無視するなど、大切な人間関係や社会的責任をないがしろにするようになります。
ギャンブルに費やす時間やお金が増えることで、家族との衝突が増えたり、仕事でのミスが増えたり、学業がおろそかになったりします。
最悪の場合、家族から見放されたり、職を失ったりする可能性もあります。

資金調達のための不正行為

ギャンブル資金を得るために、違法な行為に手を染めてしまうリスクがあります。
具体的には、窃盗、詐欺、横領などです。
最初は軽い気持ちであったとしても、借金が膨らみ追い詰められる中で、倫理的なブレーキが効かなくなり、犯罪行為に及んでしまうケースが報告されています。

辛い感情や問題からの逃避としてのギャンブル

日常生活で感じるストレス、不安、抑うつ、罪悪感、無力感といった辛い感情や、抱えている様々な問題(経済的な問題、人間関係の問題など)から一時的に逃避する手段としてギャンブルを利用することがあります。
ギャンブルをしている間だけは嫌なことを忘れられる、という感覚に依存し、問題解決ではなく逃避を繰り返すようになります。

金銭的困難を他人に頼る

ギャンブルで借金が膨ら み、自力での返済が不可能になった際に、家族や友人など他人に金銭的な援助を求めるようになります。
「これで最後だから」「もう二度とやらないから」と懇願して、借金の肩代わりや資金援助を求めますが、多くの場合、得たお金を再びギャンブルに使ってしまい、問題をさらに大きくしてしまいます。

これらの10項目のうち、4つ以上が当てはまる場合は、ギャンブル依存症の可能性が高いと考えられます。
あくまで診断基準の一つですが、自己チェックの目安として参考にしてみてください。

症状の進行と末期状態

ギャンブル依存症は時間とともに進行する病気です。
初期の軽い問題から、最終的には生活が破綻するほどの深刻な状態に至る可能性があります。

初期段階のサイン

初期段階では、まだ問題はそれほど目立たないかもしれません。

  • ギャンブルをする頻度や金額が少しずつ増えてきた。
  • 勝った時の快感が忘れられず、その感覚を求めてまたギャンブルをする。
  • 負けても「次は勝てる」と簡単に考え、すぐにまたギャンブルをしてしまう。
  • ギャンブルについて考える時間が増えた。
  • 家族にギャンブルの話をする際に、少し金額を偽ったり、頻度を少なく言ったりするようになった。
  • 予定外にギャンブルをしてしまい、後で少し後悔する。

この段階では、まだ自分でコントロールできていると思いがちですが、すでに病気の入り口に立っている可能性があります。

末期に現れる深刻な症状

症状が進行し、末期になると、生活全体がギャンブルに支配された状態になります。

  • 借金が雪だるま式に膨らみ、返済不能に陥る。ヤミ金などに手を出すケースも。
  • 家族に嘘がバレて激しく対立したり、家を追い出されたりする。
  • 仕事に行けなくなり、解雇される。
  • ギャンブル資金欲しさに犯罪行為に及ぶ。
  • 友人や知人からの信用を完全に失う。
  • 入退院を繰り返すなど、心身の健康状態が著しく悪化する。
  • 自殺を考えるなど、精神的に追い詰められる。
  • ホームレス状態になるなど、社会生活から完全に脱落する。

この段階になると、自力での回復は極めて困難であり、専門的な治療と集中的なサポートが不可欠となります。

身体・精神状態への影響(顔つき、脳など)

ギャンブル依存症は、精神面だけでなく、身体的な健康状態にも影響を及ぼします。

  • 顔つき: 睡眠不足、ストレス、栄養状態の悪化、多額の借金や人間関係の悩みによる疲労困憊などから、顔色が悪くなったり、生気が失われたような顔つきになったりすることがあります。やつれた印象を受けることも少なくありません。
  • 脳: ギャンブル行為は脳の報酬系を強く刺激します。繰り返される刺激によって脳の構造や機能が変化し、ギャンブルをすることによる快感や興奮を過剰に求め、それをコントロールする力が弱まります。特に、衝動性や判断力に関わる前頭前野の機能低下が指摘されています。
  • 身体: ギャンブルに没頭するあまり、食事や睡眠、入浴といった基本的な生活習慣がおろそかになります。これにより、栄養失調や睡眠不足、不衛生な状態が続き、様々な身体の不調(胃腸のトラブル、倦怠感、頭痛など)を引き起こす可能性があります。また、ストレスによる高血圧や心疾患リスクの増加も考えられます。精神的なストレスは、免疫力の低下にもつながり、病気にかかりやすくなることもあります。

末期になると、これらの心身の状態はさらに悪化し、重篤な健康問題を引き起こす可能性が高まります。

ギャンブル依存症になりやすい人の特徴と原因

誰でもギャンブル依存症になる可能性がありますが、特定の心理的傾向や環境要因を持つ人は、そうでない人に比べて依存症に陥るリスクが高いと考えられています。

心理・性格的な傾向

  • 刺激を求める傾向: 新しい刺激やスリルを強く求め、退屈に耐えられない人は、ギャンブルの興奮に引きつけられやすい傾向があります。
  • 衝動性が高い: 後先を考えずに行動してしまう衝動性の高さは、ギャンブルを始めたり、負けても止められなくなったりすることにつながりやすいです。
  • 自尊感情が低い: 自分に自信がなく、現実逃避や自己肯定感を高める手段としてギャンブルに依存する場合があります。勝つことで一時的に高揚感を得られますが、負ければさらに自尊感情が低下するという悪循環に陥りがちです。
  • 完璧主義・負けず嫌い: 負けることを極端に嫌い、負けを取り戻すことに固執しやすい傾向があります。
  • 協調性が低い・孤立しやすい: 人間関係を築くのが苦手だったり、孤独を感じやすかったりする人は、ギャンブルの世界に逃避する場合があります。
  • 楽観的すぎる: 根拠のない楽観主義で、「自分だけは特別に勝てる」「次は必ず当たる」と思い込みやすい傾向があります。

幼少期や環境要因

  • 幼少期からのギャンブルへの接触: 親や近親者がギャンブルをしている環境で育った場合、ギャンブルが身近なものとなり、抵抗なく始めやすい傾向があります。
  • 家庭環境の不安定さ: 機能不全家族や虐待、ネグレクトといった不安定な環境で育った人は、ストレス対処能力が低く、依存症に陥るリスクが高まる可能性があります。
  • 社会的孤立: 地域社会や職場、学校などで孤立しており、相談できる人がいない環境にいると、問題を一人で抱え込み、依存症に陥りやすくなります。
  • 経済的な困難: 貧困や借金など、経済的に追い詰められた状況にある人が、「一攫千金で問題を解決したい」とギャンブルにのめり込んでしまう場合があります。
  • 精神疾患の合併: 抑うつ障害、不安障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、双極性障害、パーソナリティ障害などの精神疾患を抱えている人は、ギャンブル依存症を合併しやすいことが知られています。これらの精神疾患の症状を和らげるためにギャンブルを利用したり、衝動性の高さが影響したりすることが考えられます。

これらの特徴や原因は単独で影響することもあれば、複数要因が絡み合って依存症のリスクを高めることもあります。
重要なのは、これらの要因があるからといって必ず依存症になるわけではなく、あくまでリスクを高める要素であるという理解です。

ギャンブル依存症を放置した場合のリスク

ギャンブル依存症は放置すればするほど、深刻な問題を引き起こします。
個人の生活だけでなく、家族や周囲の人々、さらには社会全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。

借金問題の悪化

最も顕著で深刻なリスクの一つが借金問題です。
負けを取り戻そうとする追いかけ行為や、同じ興奮を得るための賭け金増加により、借金は加速度的に膨らんでいきます。
消費者金融、銀行、親戚、友人、さらにはヤミ金など、様々なところから借金を重ね、自転車操業状態になります。
最終的には、自己破産せざるを得なくなったり、家族が借金を肩代わりすることになったりするなど、経済的に破綻状態に陥ります。

借金の進行段階(一例) 特徴
初期 少額の生活費の穴埋め、友人からの借り入れ
中期 消費者金融からの借り入れ、複数の業者からの借金
末期 ヤミ金からの借り入れ、督促・取り立て、自己破産

借金問題は、精神的な苦痛、家族関係の悪化、社会的な信用の失墜など、様々な二次被害を引き起こします。

健康問題・精神状態への影響

前述したように、ギャンブル依存症は心身の健康に悪影響を与えます。

  • 身体的な問題: 睡眠不足、栄養失調、ストレスによる胃潰瘍や心臓病リスク、不衛生な状態による感染症リスクなど。
  • 精神的な問題: 抑うつ、不安、イライラ、パニック障害、強迫性障害、自殺念慮など。ギャンブルによる失敗や借金の重圧が、精神状態をさらに悪化させます。また、飲酒や薬物の乱用を合併するケースも少なくありません。

社会生活や人間関係の破綻

ギャンブルへの没頭は、仕事や学業への集中力を低下させ、遅刻や欠勤が増え、最終的には失職や退学につながる可能性があります。
家族との約束を破ったり、お金を巡って嘘をついたり隠し事をしたりすることで、家族との信頼関係が崩壊します。
友人からの借金返済を滞納したり、連絡を無視したりすることで、友人関係も失われます。
社会的な孤立は、依存症をさらに悪化させる要因となり得ます。

このように、ギャンブル依存症を放置することは、個人の人生を根底から破壊し、周囲の人々をも巻き込む悲劇につながりかねません。
早期に問題に気づき、適切な対処を行うことが極めて重要です。

ギャンブル依存症からの回復と相談先

ギャンブル依存症は深刻な病気ですが、適切な治療とサポートを受けることで、回復は十分に可能です。
一人で抱え込まず、外部の助けを求めることが回復への第一歩です。

回復は可能です

「一度依存症になったら治らない」と悲観的に考えている方もいるかもしれません。
しかし、ギャンブル依存症は回復可能な病気です。
回復とは、単にギャンブルをやめることだけでなく、ギャンブルなしでも心穏やかに暮らせるようになること、失われた信頼関係や社会生活を少しずつ再構築していくプロセスを含みます。

回復には時間がかかりますし、時には失敗することもあるかもしれません(これを「スリップ」や「再発」と呼びます)。
しかし、失敗を経験として学び、諦めずに回復への努力を続けることが大切です。
回復の道のりは一人ひとり異なりますが、希望を持って取り組むことが何よりも重要です。

専門機関や自助グループへの相談

回復のためには、専門家や同じ悩みを持つ仲間とのつながりが大きな力となります。
様々な相談先がありますので、自分に合った場所を見つけることが大切です。

相談先の種類 特徴 こんな人におすすめ
精神科・心療内科 ギャンブル依存症の診断と治療(薬物療法、認知行動療法など)。合併症(うつ病など)の治療も可能。 病気としてしっかり診断・治療を受けたい人。合併症がある人。
精神保健福祉センター 公的な相談機関。専門の相談員が対応。医療機関への紹介、家族相談なども。 どこに相談すればいいか分からない人。まずはお金をかけずに相談したい人。家族も相談できる。
依存症治療専門機関 依存症に特化した専門病院やクリニック。入院治療やデイケア、集中的なプログラムを提供している場合も。 深刻な症状で、集中的な治療が必要な人。他の医療機関では対応が難しいと言われた人。
公営競技の相談窓口 パチンコ・パチスロ、競馬、競輪、競艇などの業界が設置している相談窓口。専門家が対応。 特定のギャンブルで悩んでいる人。まずは気軽に相談したい人。
消費者ホットライン 金銭トラブル全般に関する相談窓口(電話番号:188)。借金問題の解決に向けた情報提供や専門機関への紹介。 借金問題が最も深刻な人。法的な手続き(債務整理など)についても知りたい人。
弁護士・司法書士 借金問題(債務整理、自己破産など)の法的な解決をサポート。 借金が多額で、法的に解決する手段を検討したい人。
自助グループ ギャンブル依存症当事者や家族が集まるグループ(例:GA – ギャンブラーズ・アノニマス、家族会 – Gam-Anon)。 同じ悩みを持つ仲間と経験を分かち合いたい人。回復の維持に継続的なサポートが必要な人。

自助グループは、専門家による治療とは異なりますが、同じ経験を持つ仲間と支え合い、回復に向けて歩むことができる強力なサポートの場です。
「私は一人ではない」と感じられることが、回復への大きな力となります。
匿名での参加が可能で、経済的な負担もほとんどありません。

ご自身で相談することが難しい場合は、ご家族が代わりに相談することも可能です。
まずは一歩踏み出し、誰かに話を聴いてもらうことから始めてみましょう。
相談することで、解決への道筋が見えてくるはずです。

ギャンブル依存症の回復に向けたステップ(一例)

  1. 問題の認識: 自分がギャンブル依存症である、あるいはその可能性があることを認める。
  2. 助けを求める: 専門機関や自助グループなどに相談する。
  3. 治療・プログラムへの参加: 専門家による治療を受けたり、自助グループのミーティングに参加したりする。
  4. ギャンブルからの断絶: ギャンブルに関連するあらゆるもの(パチンコ店、オンラインサイト、ギャンブル仲間など)から物理的・心理的に距離を置く。
  5. 借金問題の整理: 専門家の助けを借りて、借金問題を計画的に解決していく。
  6. 生活の立て直し: 食事、睡眠、運動などの基本的な生活習慣を整え、健康を取り戻す。
  7. 感情や問題への対処: ギャンブル以外の方法でストレスや辛い感情に対処する方法を身につける。
  8. 人間関係の修復: 失われた家族や友人との関係を、時間をかけてゆっくりと修復していく努力をする。
  9. 回復の維持: 定期的に自助グループに参加したり、専門家とのつながりを保ったりしながら、回復を維持する。

回復は直線的な道のりではなく、時に後退することもあるかもしれません。
しかし、諦めずにサポートを受けながら進み続けることが重要です。

【まとめ】ギャンブル依存症は病気であり、回復は可能です

ギャンブル依存症は、個人の意思の弱さではなく、専門的な治療が必要な病気です。
この記事で解説したように、そこには明確な症状やサインがあり、放置すればするほど、借金問題、健康問題、人間関係の破綻といった深刻なリスクを招きます。

もし、ご自身やご家族に以下のようなサインが見られる場合は、ギャンブル依存症の可能性を疑ってみてください。

  • ギャンブルのことばかり考えてしまう
  • 同じ興奮を得るためにより多額のお金を賭けるようになった
  • ギャンブルを止めようと思っても止められない
  • ギャンブルをしないとイライラする、落ち着かない
  • 負けたお金を取り戻そうとして、さらにギャンブルを繰り返す
  • ギャンブルのために嘘をついたり、隠し事をしたりする
  • ギャンブルによって大切な人間関係や仕事が危うくなっている
  • ギャンブル資金のために不正行為に手を染めたことがある
  • 辛い気持ちから逃れるためにギャンブルをする
  • 金銭的な困難を他人に頼ることが多い

これらのサインに気づいた時が、変化のための大切な機会です。
ギャンブル依存症は病気であり、適切な治療やサポートを受けることで回復できます。
一人で悩まず、専門機関や自助グループなど、外部の助けを求める勇気を持つことが回復への第一歩となります。

この記事が、ギャンブル依存症に苦しむ方やそのご家族が、回復への希望を見出し、具体的な行動を起こすきっかけとなれば幸いです。


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を推奨するものではありません。
ギャンブル依存症の診断や治療については、必ず専門の医療機関にご相談ください。
本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いません。

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