異食症の症状とは?何を食べる?身体への影響・原因・対処法を解説
異食症は、通常は食品とされないものを継続的に食べ続けてしまう行動を指します。
この症状は、年齢や背景によって現れ方が異なり、放置すると体に様々な危険をもたらす可能性があります。「何を食べるのか」「なぜ食べてしまうのか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、異食症に見られる具体的な症状、その背景にある多様な原因、そして放置した場合に起こりうる合併症のリスクについて詳しく解説します。
また、診断方法や専門的な治療法、そして周囲の人がどのように対応できるのかについてもご紹介します。
異食にお悩みのご本人や、そのご家族、周囲の方々はぜひご確認ください。
異食症の症状とは?
異食症の基本的な理解
異食症(いしょくしょう、Pica)は、栄養価のない物質、あるいは食品ではないものを、発達段階や文化・社会的に不適切であるにも関わらず、1ヶ月以上にわたって反復して食べ続ける行動が特徴の摂食障害の一つです。
この行動は、他の精神疾患や発達上の問題、あるいは文化的慣習(例:特定の儀式で粘土を食べるなど)の一部として説明できない場合に診断が検討されます。
異食症は子供から大人、高齢者まであらゆる年齢層で起こり得ますが、特に幼児期や、知的障害、発達障害(自閉スペクトラム症など)、精神疾患(統合失調症、強迫性障害など)を持つ人に多く見られる傾向があります。
また、特定の栄養素の欠乏が異食行動を引き起こすことも知られています。
単なる好奇心や探求行動として一時的に非食品を口にする幼児の行動は、通常は異食症とは区別されます。
異食症と診断されるのは、その行動が持続的であり、本人の健康を損なうリスクがある場合や、日常生活に支障をきたしている場合です。
この症状は、単なる「変な癖」として片付けられるべきではなく、その背景に隠された医学的、精神的な問題を示唆している可能性があるため、専門家による適切な評価と対応が不可欠です。
異食症に見られる具体的な症状
異食症の症状は、主に「何を食べるか」という異食の対象となる物質と、「どのように食べるか」という行動の特徴に現れます。
食べるものは非常に多岐にわたり、想像もつかないようなものまで含まれることがあります。
異食症で食べられる可能性のあるもの
異食症で食べられる可能性のある非食品は、非常に多様です。
その種類によって、疑われる原因やリスクが異なる場合もあります。
以下に代表的なものをいくつかご紹介します。
- 土、粘土、砂(Geophagia):特に妊娠中の女性や、鉄欠乏性貧血のある人に見られることがあります。
土に含まれるミネラルを無意識に摂取しようとする、あるいは土の特定の感覚(冷たさ、湿り気)が心地よいといった理由が考えられます。
ただし、土には寄生虫や有害物質が含まれているリスクがあります。 - 氷(Pagophagia):異食症の中でも比較的よく見られる症状で、特に鉄欠乏性貧血との関連が強く指摘されています。
鉄剤治療を行うと、氷を食べる行動が減少することが多いです。
口の中の炎症を和らげる、冷たい感覚で落ち着くなどの理由も考えられます。 - 紙、ティッシュ、段ボール(Papyrophagia):ストレスや不安、退屈、あるいは特定の感覚を求めて食べられることがあります。
消化されずに蓄積すると、腸閉塞のリスクがあります。 - 髪の毛、繊維(Trichophagia):特に若い女性に見られることがあります。
精神的なストレスや強迫性障害と関連している場合があります。
髪の毛は消化されず、胃や腸の中で固まり(毛髪胃石・毛髪腸石)、腹痛や嘔吐、腸閉塞の原因となる非常に危険な異食です。 - 塗料、漆喰(Plumbophagia):古い建物の塗料には鉛が含まれていることがあり、これを食べることで鉛中毒を引き起こすリスクが非常に高いです。
特に発達中の子供にとって深刻な問題となります。 - 石、小石(Lithophagia):知的障害や発達障害のある人に見られることがあります。
歯の損傷や、消化管の損傷、閉塞のリスクがあります。 - 金属、コイン、ボタン、プラスチック製品(Metallophagiaなど):様々な合併症のリスクが高く、消化管の損傷、穿孔、閉塞、中毒などが起こり得ます。
- 木片、鉛筆の芯:
- 石鹸、洗剤:中毒のリスクが高い異食です。
- 糞便(Coprophagia):非常に不衛生であり、感染症や寄生虫のリスクが極めて高い異食です。
精神疾患や知的障害と関連することがあります。 - 布、糸:髪の毛と同様に、消化管に詰まるリスクがあります。
- 生米、乾燥パスタ:食品ではありますが、加工されていない状態での大量摂取は異食症として扱われる場合があります。
リストで挙げたもの以外にも、ビニール片、電池、ガラス片など、危険なものを食べてしまうケースもあります。
異食の対象は一人によって特定の物に限られることもあれば、複数の物を食べることもあります。
異食症による行動の特徴
異食症の人は、異食行動においていくつかの特徴を示すことがあります。
- 隠れて行う:自分が非食品を食べていることを認識しており、他人に見られることに羞恥心を感じたり、怒られたりすることを恐れて、隠れて異食を行うことがあります。
- 特定の状況下で行う:ストレスを感じた時、不安な時、退屈な時、あるいは特定の場所(自宅、特定の部屋など)にいる時に異食行動が出現しやすい場合があります。
- 無関心:異食行動を行っている最中や直後に、特に感情的な反応を示さないこともあります。
まるで習慣のように、あるいは衝動的に異食を行うように見えることもあります。 - 特定の感覚を求める:異食の対象となるものの硬さ、柔らかさ、温度、味、匂い、口の中での感触(ザラザラ、ツルツル、シャリシャリなど)といった特定の感覚を求めて食べる場合があります。
これは発達障害における感覚過敏や感覚鈍麻と関連することがあります。 - 常同行動の一部:発達障害を持つ人に見られる特定の行動パターン(常同行動)の一つとして、異食行動が現れることがあります。
- 後悔や苦痛:異食行動の後で、罪悪感や自己嫌悪を感じたり、異食によって腹痛などの身体的な苦痛を感じたりすることがあります。
しかし、それでも食べる行動を止められない場合があります。
これらの行動特徴は、異食症の診断や、その背景にある精神的・発達的な問題を理解する上で重要な手がかりとなります。
異食症の主な原因
異食症の原因は一つに特定できるものではなく、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いです。
主に、栄養不足、精神的な要因、認知機能の低下の3つが考えられます。
栄養不足との関連性
特定の栄養素が不足している場合に、体が必要な栄養素を補おうとして、その栄養素が含まれている(または含まれていると体が錯覚している)可能性のある非食品を求めるようになるという説があります。
最もよく知られているのが、鉄欠乏性貧血と氷食症(Pagophagia)の関連です。
- 鉄欠乏性貧血:体内の鉄分が不足すると、氷を無性に食べたくなることがあります。
原因は完全には解明されていませんが、氷を食べることによって口の中の炎症が和らぐ、あるいは脳の血流を改善する効果があるためといった説があります。
鉄剤を補充することで氷食行動が改善することが多いです。
土食い(Geophagia)も鉄分や他のミネラルの不足と関連する可能性があります。 - 亜鉛欠乏:亜鉛は味覚や嗅覚にも関わるミネラルであり、不足すると異食行動につながる可能性が指摘されています。
- カルシウム欠乏:特定の土壌に含まれるカルシウムを摂取しようとして土食いをするという説もあります。
ただし、全ての異食症が栄養不足で説明できるわけではありません。
栄養状態に問題がないにも関わらず異食が見られるケースも多くあります。
精神的な要因
異食症は精神的な状態や精神疾患と密接に関連していることが多いです。
- ストレス、不安、抑うつ:強いストレスや不安を感じている時、あるいは抑うつ状態にある時に、異食がストレスや不安を和らげるためのコーピング(対処行動)として現れることがあります。
特定の非食品を食べることで一時的に心が落ち着いたり、気を紛らわせたりすることが目的となっている場合があります。 - 発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど):自閉スペクトラム症では、感覚過敏または感覚鈍麻、あるいは常同行動として特定の物質の感触や味、匂いに強く惹かれたり、特定の行動を反復したりすることがあります。
この特性が異食行動につながることがあります。
例えば、口の中の感覚を強く求めて硬いものを噛んだり、特定の匂いのするものを食べたりする、あるいは特定の触感の布や紙を延々と口に含むといった行動です。
ADHDの衝動性や不注意が、危険性の判断なく物を口に入れてしまうことにつながる場合もあります。 - 知的障害:知的障害のある人は、危険なものとそうでないものを区別する能力が十分でなかったり、自身の欲求を言葉で表現することが難しかったりするため、異食行動につながることがあります。
- 強迫性障害:特定の行為(例えば、特定の種類の紙を食べるなど)をしないと気が済まないという強迫観念から異食行動が出現することがあります。
- 統合失調症:幻覚や妄想、思考障害などが異食行動を引き起こすことがあります。
例えば、食べ物ではないものを「食べなければならない」という声が聞こえる、あるいは「この物には特別な力がある」と信じ込むといった場合があります。
これらの精神的な要因が背景にある場合、異食症の治療には元の精神疾患や発達特性への対応が不可欠となります。
認知機能の低下との関連性
高齢者における異食症は、認知症による認知機能の低下と関連して見られることがあります。
- 認知症:認知症が進行すると、判断能力や現実認識能力が低下し、食べ物と非食品の区別がつかなくなったり、異物を口に入れることの危険性を理解できなくなったりします。
また、記憶障害により、以前に食べた非食品を再び口にしてしまうこともあります。
認知症による異食は、環境中の危険なものに対する認識能力の低下と密接に関わっています。
認知機能の低下による異食症は、本人の安全確保が最優先課題となります。
周囲の環境を安全に保ち、危険なものを手の届かない場所に置くなどの工夫が必要です。
このように、異食症の原因は栄養、精神、認知など多岐にわたり、複数の原因が同時に存在することもあります。
正確な原因を特定するためには、専門家による丁寧な診察と評価が不可欠です。
異食症による合併症・リスク
異食症は、食べた非食品の種類や量、頻度によって、様々な健康上の問題や深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
放置すると命に関わる状況になることもあります。
消化器系の問題
異食行動は、消化器系に直接的な損傷や機能障害を引き起こす最も一般的なリスクです。
- 腹痛、嘔吐、下痢、便秘:消化できない物質を摂取することで、胃腸に負担がかかり、これらの症状が現れます。
- 消化管の損傷、穿孔:硬いものや鋭利なもの(石、ガラス、金属片など)を食べた場合、食道、胃、腸の壁を傷つけたり、穴を開けたり(穿孔)する危険があります。
穿孔は腹膜炎を引き起こし、緊急手術が必要となる生命に関わる状態です。 - 腸閉塞:消化できない異物(髪の毛、布、プラスチック片、大量の土など)が消化管の中に溜まり、通過を妨げることがあります。
特に髪の毛が胃の中で固まった「毛髪胃石(Rapunzel syndrome)」は、腸にまで及ぶと非常に重篤な腸閉塞を引き起こします。
腸閉塞は強い腹痛、嘔吐、腹部の張りなどを引き起こし、放置すると腸組織が壊死する危険があります。 - 異物の蓄積:異物が消化されずに体内に長期間留まることがあります。
これはレントゲンなどで偶然発見されることもありますが、炎症や上記の閉塞、穿孔のリスクを高めます。
中毒症状
食べた非食品に有害物質が含まれている場合、中毒を引き起こすリスクがあります。
- 鉛中毒:古い塗料や土壌に含まれる鉛を摂取することで起こります。
鉛中毒は、特に子供の神経発達に深刻な影響を与え、知能低下や行動障害、貧血、腹痛などを引き起こします。
成人の場合も、神経障害、腎障害、高血圧などのリスクがあります。 - その他の化学物質:石鹸、洗剤、タバコの吸い殻、特定の植物などに含まれる有害物質による中毒。
症状は物質によって異なりますが、吐き気、嘔吐、腹痛から、意識障害、呼吸困難、臓器障害まで多岐にわたります。
栄養吸収の阻害
非食品の摂取によって、本来摂取すべき食品からの栄養素の吸収が妨げられることがあります。
- 栄養不良、貧血:土や粘土に含まれる物質が鉄分や亜鉛といったミネラルの吸収を妨げたり、異物で胃や腸が満たされて十分な食事を摂れなくなったりすることで、栄養不良や貧血が悪化・進行することがあります。
歯への影響
硬いものを頻繁に噛んだり食べたりすることで、歯や口腔内に問題が生じることがあります。
- 歯の損傷、摩耗:石や金属などの硬いものを噛むことで、歯が欠けたり、ひびが入ったり、異常に摩耗したりします。
- 歯茎や口腔粘膜の損傷:鋭利な異物によって口の中が傷つくことがあります。
- 歯周病:異物を口にすることで口腔内の衛生状態が悪化し、歯周病のリスクが高まる可能性があります。
その他(感染症、寄生虫など)
不衛生なものを食べることで、感染症や寄生虫に感染するリスクも高まります。
- 細菌・ウイルス感染:土、糞便、汚染された水などに含まれる細菌やウイルスによる感染症(胃腸炎など)。
- 寄生虫感染:土や糞便に含まれる寄生虫の卵や幼虫を摂取することで、回虫、条虫などの消化管寄生虫、あるいはトキソプラズマ症などの全身性の寄生虫感染症を引き起こす可能性があります。
異食症による主な合併症・リスク(まとめ)
リスク分類 | 具体的な症状/状態 |
---|---|
消化器系 | 腹痛、嘔吐、下痢、便秘、消化管損傷、消化管穿孔、腸閉塞、異物の蓄積 |
中毒 | 鉛中毒、その他の化学物質中毒(物質による) |
栄養吸収 | 栄養不良、貧血 |
歯・口腔 | 歯の損傷・摩耗、口腔粘膜損傷、歯周病 |
感染症等 | 細菌・ウイルス感染症(胃腸炎など)、寄生虫感染症(消化管寄生虫、全身性寄生虫) |
異食症の症状が見られる場合は、これらの深刻な合併症を予防するためにも、早期に専門家へ相談することが極めて重要です。
異食症の診断方法
異食症の診断は、主に医師による詳細な問診と、身体的な検査、そして必要に応じて精神科的な評価によって行われます。
特定の検査だけで診断が確定するわけではなく、様々な側面から総合的に判断されます。
-
詳細な問診:
- 何を食べているか:具体的にどのような非食品を、どのくらいの量、どのくらいの頻度で食べているのかを詳しく聞き取ります。
- いつから始まったか:異食行動が見られるようになった時期やきっかけについて尋ねます。
- どのような状況で食べるか:特定の場所、時間帯、感情の状態(ストレス、不安など)と関連があるかを確認します。
- 他の症状:腹痛、嘔吐、便秘、下痢などの消化器症状や、貧血、体重減少などの全身症状の有無を確認します。
- 既往歴:過去にかかった病気(精神疾患、発達障害、栄養障害など)、服用中の薬、アレルギーの有無などを確認します。
- 生活環境:ストレス要因、家庭環境、学校や職場の状況など、異食行動に影響を与えうる要因について聞き取ります。
-
身体診察:
- 全身状態の評価:栄養状態(体重、肌の色つやなど)、貧血の兆候(眼瞼結膜の色など)などを確認します。
- 腹部の診察:お腹の張り、圧痛、しこり(異物の蓄積など)の有無を確認します。
- 口腔内の診察:歯の損傷や摩耗、歯茎、口腔粘膜の状態などを確認します。
-
血液検査:
- 血算:貧血(特に鉄欠乏性貧血)の有無や程度を確認します。
- 栄養状態の評価:血清フェリチン(鉄貯蔵量)、亜鉛、ビタミンなどのレベルを測定し、栄養不足がないかを確認します。
- 中毒物質の検査:鉛やその他の化学物質の中毒が疑われる場合は、血液や尿からそれらの物質を検出する検査を行います。
- 肝機能・腎機能検査:中毒物質による臓器への影響がないかを確認します。
-
画像検査:
- レントゲン検査:消化管内の異物の有無や、腸閉塞の兆候を確認するために行われます。
骨などの硬い異物は写りやすいですが、紙や布などは写らない場合もあります。 - CT検査:より詳細に異物の位置や種類、消化管の状態(穿孔、閉塞など)を確認するために行われることがあります。
毛髪胃石などもCTで確認できます。 - 内視鏡検査:胃や腸の中に異物がある場合、内視鏡を使って異物を除去したり、消化管の損傷を確認したりすることがあります。
- レントゲン検査:消化管内の異物の有無や、腸閉塞の兆候を確認するために行われます。
-
精神科的な評価:
- 異食行動の背景に精神疾患(統合失調症、強迫性障害、うつ病など)や発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)、知的障害がないかを確認するために、精神科医や臨床心理士による面接、行動観察、心理検査などが行われます。
認知症が疑われる場合は、認知機能検査も行われます。
- 異食行動の背景に精神疾患(統合失調症、強迫性障害、うつ病など)や発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)、知的障害がないかを確認するために、精神科医や臨床心理士による面接、行動観察、心理検査などが行われます。
これらの検査結果や評価を総合して、異食症であるかどうかの診断、そしてその背景にある原因(栄養不足、精神的な問題、認知機能の低下など)の特定が行われます。
原因の特定は、適切な治療法を選択する上で非常に重要になります。
異食症の治療と対処法
異食症の治療は、その背景にある原因を特定し、それに応じてアプローチすることが基本となります。
薬物療法だけでなく、精神療法や行動療法、そして周囲の環境調整などが組み合わせて行われることが多いです。
原因に応じた治療法
- 栄養不足に対する治療:鉄欠乏性貧血が原因であれば鉄剤を投与するなど、不足している栄養素を補充する治療が行われます。
栄養状態が改善すると、異食行動が自然に減少することが多くあります。
必要に応じて、栄養指導も行われます。 -
精神疾患や発達障害に対する治療:
- 薬物療法:異食行動の背景にある精神疾患(統合失調症、強迫性障害、うつ病、不安障害など)に対して、それぞれの病状に合わせた薬(抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、気分安定薬など)が処方されます。
発達障害に伴う異食行動に対しては、衝動性や常同行動を軽減する目的で薬が検討されることもあります。 - 精神療法:ストレスや不安が異食の原因となっている場合、精神療法(カウンセリング)を通じて、ストレスマネジメントの方法を学んだり、感情のコントロールや問題解決スキルを身につけたりします。
-
行動療法:異食行動そのものを減らすための具体的なアプローチです。
- 嫌悪療法:異食行動と不快な刺激(例:不快な音、匂い)を結びつけることで、異食行動を抑制しようとします(倫理的な問題から慎重に行われます)。
- 差別強化:異食行動とは別の、望ましい代替行動(例:安全なものを口に含む、手を動かすなど)を行った場合に褒めるなどして、その行動を増やそうとします。
- 反応妨害:異食行動を起こそうとした際に、それを物理的に妨げたり、他の行動に誘導したりします。
- 環境調整:異食の対象となるものを手の届かない場所から片付ける、あるいは安全な代替品を提供するなどの環境的なアプローチも行動療法の一部です。
- 薬物療法:異食行動の背景にある精神疾患(統合失調症、強迫性障害、うつ病、不安障害など)に対して、それぞれの病状に合わせた薬(抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、気分安定薬など)が処方されます。
- 認知症に対する治療とケア:認知症自体の進行を遅らせるための薬物療法が行われる場合があります。
同時に、異食の危険性を減らすための環境調整が重要です。
危険なものを周囲に置かない、安全な代替品(例:安全な素材の噛むおもちゃなど)を提供する、定期的に声かけをして注意を促すなどの対応が行われます。
異食によって既に合併症(腸閉塞、中毒、感染症など)を引き起こしている場合は、まずその合併症に対する治療(手術による異物除去、解毒剤の投与、抗生物質の投与など)が優先されます。
周囲の人ができる対処法
異食症の本人をサポートする上で、周囲の人の理解と適切な対応は非常に重要です。
- 頭ごなしに否定しない、責めない:異食行動は本人の意思だけで完全にコントロールできない場合が多く、ストレスや病気、発達特性などが関係しています。「なんでこんなものを食べるの!」と感情的に叱ったり、責めたりすることは、本人を追い詰め、かえって異食行動を悪化させる可能性があります。
まずは、病気や症状として理解しようとする姿勢が大切です。 - 安全な環境を整える:異食の対象となる危険なもの(洗剤、薬、鋭利なもの、小さい部品、タバコ、古い塗料など)を本人の手の届かない場所、あるいは施錠された場所に保管します。
特に子供や認知症の高齢者がいる家庭では、床に落ちているものがないか、壁の塗料や家具の一部をかじっていないかなど、常に周囲の安全を確認することが重要です。 - 安全な代替品を提供する:氷を食べる癖があるなら食品用の氷、何かを噛んでいたいなら安全な素材の噛むおもちゃやガムなどを提供するなど、比較的安全な代替品を提案することが有効な場合があります。
ただし、代替品によって異食行動が完全に止まるわけではありません。 - 注意をそらす、他の活動に誘導する:異食行動を起こしそうな兆候が見られたら、すぐに注意をそらしたり、本人が興味を持つような他の活動(遊び、会話、散歩、手作業など)に誘導したりすることで、異食行動を予防できる場合があります。
- ストレスや不安を軽減する手助け:異食行動がストレスや不安と関連している場合、その原因となっているストレスを軽減できるようサポートしたり、本人がリラックスできるような環境を作ったり、安心感を与えるような声かけをしたりすることが有効です。
- 専門家への相談を促し、協力する:異食症は専門家による診断と治療が必要な症状です。
ご本人やご家族だけで悩まず、まずは医療機関(精神科、心療内科、小児科、老年精神科など)に相談することを勧めます。
診察時には、いつから、何を、どのように食べているかなど、具体的な情報を正確に伝えることが診断の助けになります。
治療が始まったら、医師や専門家の指示に従い、治療に根気強く協力する姿勢が大切です。 - 根気強く見守る:異食症の改善には時間がかかることがあります。
すぐに効果が出なくても焦らず、本人のペースに合わせて根気強くサポートし、小さな変化でも肯定的に捉えることが本人にとって大きな支えとなります。
周囲の人が異食症の本人に対してどのように接すれば良いか迷うこともあるでしょう。
そのような場合も、抱え込まずに医療機関や専門機関の相談窓口を利用することをお勧めします。
専門家からのアドバイスは、適切なサポートを行う上で非常に役立ちます。
異食症に関するよくある質問
異食症に関して、よく聞かれる質問とその回答をまとめました。
異食症は行動障害に分類されますか?
異食症は、アメリカ精神医学会が発行する精神疾患の診断統計マニュアル「DSM-5」では、摂食障害群に分類されています。
摂食障害群には、他に神経性やせ症(拒食症)、神経性過食症(過食嘔吐)などが含まれます。
一方で、異食症は特定の行動パターン(非食品を食べる行動)を繰り返すという点において、広義の行動障害と関連があるとも言えます。
特に、発達障害(自閉スペクトラム症やADHD)に伴う異食は、感覚刺激を求める常同行動や衝動性といった行動特性と結びついていることが多いため、行動面へのアプローチ(行動療法や環境調整)が有効な場合が多くあります。
したがって、診断上の分類としては摂食障害ですが、その背景や治療アプローチを考える上では、行動障害という視点も重要になります。
異食症はしばしば他の精神疾患や発達障害と併存するため、診断の際には包括的な評価が必要です。
異食症の人が氷を食べるのはなぜですか?
氷を食べる異食(氷食症、Pagophagia)は、異食症の中でも比較的よく見られる症状であり、特に鉄欠乏性貧血との関連が強く指摘されています。
なぜ鉄欠乏性貧血があると氷を食べたくなるのか、そのメカニズムは完全には解明されていませんが、いくつかの説があります。
- 口腔内の炎症の緩和:鉄欠乏性貧血によって、舌や口の粘膜に炎症が起こり、痛みや不快感が生じることがあります。
氷の冷たさがこれを一時的に和らげる効果があるという説です。 - 脳の覚醒レベルの向上:鉄欠乏により脳への酸素供給が十分でなくなることで、注意力が散漫になったり、だるさを感じたりすることがあります。
氷を噛むことで、脳の覚醒レベルが一時的に上がり、集中力が増す効果があるという説です。 - 特定の感覚刺激:氷を噛んだり、口の中で溶かしたりする冷たい感覚や音、硬さといった特定の感覚が、本人にとって心地よかったり、落ち着きを与えたりするという可能性もあります。
鉄欠乏性貧血が原因である場合、鉄剤による治療を開始すると、氷を食べる行動が自然に減少することが多いです。
しかし、栄養状態に問題がない場合でも、ストレスや不安、特定の感覚を求める行動として氷食症が見られることもあります。
氷食症がある場合は、まず鉄欠乏性貧血がないかどうかの検査を受けることが推奨されます。
髪の毛を食べる異食症で死亡することはありますか?
髪の毛を食べる異食症(抜毛症や強迫性障害などと関連することもあるトリコファジー、Trichophagia)は、非常に危険な異食行動の一つであり、まれに死亡に至るリスクがあります。
髪の毛は消化されないため、食べ続けると胃や腸の中で絡まり、徐々に大きな塊(毛髪胃石、毛髪腸石)を形成することがあります。
この毛髪塊が大きくなると、胃の出口や小腸、大腸を塞いで腸閉塞を引き起こす可能性があります。
腸閉塞は強い腹痛、嘔吐、腹部の膨満感などを引き起こし、放置すると血流が悪くなって腸の組織が壊死したり、腸に穴が開いたり(消化管穿孔)して、腹膜炎を発症するなど、命に関わる重篤な状態になることがあります。
特に、毛髪塊が胃から十二指腸、小腸へと伸びていく「ラプンツェル症候群(Rapunzel syndrome)」と呼ばれる状態は、発見が遅れると広範囲の腸閉塞や穿孔を引き起こし、治療が難しくなることがあります。
このように、髪の毛を食べる異食症は、消化管系の深刻な合併症を引き起こすリスクが高く、適切な時期に診断・治療されない場合には、残念ながら死亡に至る可能性もゼロではありません。
髪の毛を食べる異食行動が見られる場合は、「癖だから大丈夫」と安易に考えず、必ず早期に医療機関を受診し、専門家の診断と指導を受けることが極めて重要です。
画像検査などを行い、消化管内に毛髪塊がないか確認する必要があります。
毛髪塊がある場合は、内視鏡や手術による除去が必要となる場合があります。
まとめと専門機関への相談
異食症は、栄養価のない非食品を継続的に食べ続けてしまう症状であり、その対象は土、紙、髪の毛、金属など多岐にわたります。
「異食症 症状」は、単なる変わった行動ではなく、その背景に栄養不足、精神疾患、発達障害、認知機能の低下など、様々な医学的・精神的な要因が隠されている可能性があります。
異食症を放置すると、消化器系の損傷(腸閉塞、穿孔)、中毒、栄養不良、感染症、歯の損傷など、深刻な合併症を引き起こすリスクがあります。
特に髪の毛や金属などの異食は、命に関わる事態を招く可能性も否定できません。
異食症の診断は、詳細な問診、身体診察、血液検査、画像検査、そして精神科的な評価を総合して行われます。
原因の特定に基づいて、栄養補給、薬物療法、精神療法、行動療法、環境調整など、個々の状態に合わせた治療が行われます。
異食症の本人や、そのご家族、周囲の方々は、この症状を一人で抱え込まず、必ず専門機関に相談してください。
相談できる専門機関:
- 精神科・心療内科:精神的な要因(ストレス、不安、うつ、強迫性障害、統合失調症など)や発達障害が疑われる場合。
- 小児科:小さな子供の異食症の場合。
- 老年精神科・もの忘れ外来:高齢者の認知症に伴う異食症が疑われる場合。
- 消化器内科:異物摂取による消化器症状がある場合。
専門家による適切な診断と治療、そして周囲の理解と根気強いサポートが、異食症の改善と合併症の予防につながります。
異食にお悩みの方は、まずは勇気を出して専門機関の扉を叩いてみてください。
免責事項
本記事は、異食症に関する一般的な情報提供を目的としています。
医学的な診断や治療を推奨するものではありません。
異食症の疑いがある場合や、具体的な症状にお悩みの場合には、必ず医療機関を受診し、医師の診断と指導を受けてください。
本記事の情報に基づいて行った行為によって生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。
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